猫の居る職場で働くため、ペットの居る業界で働くため、猫の資格は取得しておいた方が有利となります。
ただし、自分が行きたいジャンルによって資格の種類も変わってきます。どんな猫の資格が必要なのかはそれぞれで変わってきます。
ここでは、猫に関わる仕事をするための資格についてご紹介します。
猫関連の仕事に必要な資格の種類
猫関連の仕事に就くための資格と種類をまとめてみました。
「トリマーの資格」
トリマーの資格は、民間資格で国家資格ではないため、資格がなくてもトリマーとして、働けます。
しかし、本格的なトリマーになるには、民間資格でも保有していたほうがいいでしょう。
最も有名な資格は、JKCの公認トリマー資格です。
ショップ、サロンによっては、JKC公認B級以上の資格を就職の条件としているところも増えています。
「動物看護士の資格」
動物看護士も国家資格や公的な資格がなくても、仕事に就けます。
ただし、2012年よりスタートした、資格認定5団体の協力により、動物看護士統一認定試験がスタートしています。
資格認定5団体とは、農林水産省認定の全日本獣医師協同組合、日本小動物獣医師会、火特別非営利活動法人の日本動物衛生看護士協会、日本動物看護学会、日本動物病院福祉協会の5団体で、今後は国家資格、公的資格が必要となるでしょう。
受験資格は、大学、短大、専門学校で、動物看護学を学んだもの、動物看護士として、3年以上の勤務経験がある方となっています。
その試験を受験するには、大学、短大、専門学校で動物看護学を学ぶことが条件となります。
ブリーダーの資格
ブリーダーの資格も民間資格なので、必ずしも取る必要はありません。
ただし、本格的なブリーダーとして活躍するためにも、財団法人職業技能振興会の実施する「ブリーディング技能師」の資格を取得するといいでしょう。
この資格は、受験ではなく、「受講」のみで取得できます。
その他にも、JCSA認定のブリーダーインストラクターの資格取得もあります。
キャットシッターに必要な資格
キャットシッターとして働くために有利な資格はありませんが、講座を受けることで、認定されるものがあります。
それは、キャットシッタースペシャリストとしての称号です。
その称号を獲得するには、一定期間、キャットシッター養成講座を受講する必要があります。
受講内容は、各認定の専門学校や通信、大学、によって異なります。
独立開業に必要な資格
猫関連の業界で独立、開業を行う場合は、「動物取り扱い責任者」の資格は必要不可欠です。
日本ケンネルカレッジのサポートとで実施されており、登録、専任には、3つの必須条件があります。
一つは、ペット関連の会社、ショップ、事務所での勤務年数が、同一業種で半年以上実務経験があることです。
二つ目は、ペット関連の専門学校、大学、等を卒業していること。
三つ目は、発行ライセンスを取得していることです。
猫関連資格の通信講座のメリットと特徴
猫関連の資格通信講座のメリットや特徴をまとめてみました。
限られた時間を有効活用できる
通信講座の一番のメリットは、時間の有効活用です。
例えば、通学の場合だと、朝8時から夕方5時まで講義がぎっしりで、拘束される時間もとても長いのが一般的です。
私用等で、講座を休むとその分遅れを取ってしまいます。
一方、通信講座の場合は、学習時間の定めがないため、自分で1日の学習スケジュールの組み立てが可能です。
バイトや仕事、私用など全ての状況と両立させながら、ネコ関連の仕事に向けての学習が進められます。
学費が安い
専門学校に1年通学すると、入学金を含めおよそ50万円から100万円前後の学費が必要です。
しかし、通信講座の場合は、教材費込みで、3万円から10万円前後と安価です。
月謝制を導入しているところもあるので、手軽にはじめられるのが大きなメリットです。
また学費だけでなく、通学の際に発生する交通費、食事代、交際費等の無駄な費用も全てカットできるので、通信講座は、費用を抑えたい方に断然おススメです。
場所を限定しない
通信講座は、質の高い教材を元に自分のペースで学習が出来ます。
そのため、学習場所を選ばないのがメリットの一つです。
自宅や図書館、カフェや公園、仕事の通勤で使用する電車、バス内、会社等、時間さえ確保できれば、場所を選ばず、どこででも学習が実現できます。
いつも同じ環境で学習をする学校とは違い、気分次第で学習環境を変えたりできるのも、通信講座の特徴です。
テキスト問題集の質が高い
通信講座の教材、問題集は、猫関連の資格に限らず、さまざまなジャンルで注目されています。
理由は、教材、DVD、添削、などの質の高さです。
学習費用が安いにもかかわらず、使用するテキストの質が高く、専門学校に通っている生徒の中には、わざわざ教材目的で通信講座を申し込みする人も増えています。
ネット活用で質の高い授業を繰り返し受講できる
従来の通信講座とは違い、最近では、ネットを活用した講義、添削、質問等にも対応しているので、専門学校に通学するのとなんら変わりない学習が実現可能です。
しかも、専門学校では、決められた時間に実施される講義を休んでしまうと、二度と同じ講義を受講することはできません。
しかし、通信講座で実施される授業や講義は、何度も繰り返し見返すことができます。
一度では理解できない講義も、繰り返し見返すことで確実に知識や技術等の習得が可能です。
また通信講座では、不可能とされていた、技術習得もネット活用で問題なく習得できます。
以上が通信講座のメリット、特徴となりますので、自分に適しているかどうか判断してください。
猫関連の資格に勉強費用はどの位かかる?
猫関連の仕事に必要な情報や知識、資格取得のために必要な勉強費用について、まとめてみました。
独学、通信、通学などあらゆるタイプで学ぶことはできますが、それぞれでどのくらいの費用を準備する必要があるのか、把握してください。
ケース1「独学」の場合
計画的な学習が得意、一人学習が得意、という方は、独学でも十分猫関連の仕事に就けるだけの資格、技術や知識を養うことは可能です。
独学で学ぶ場合は、関連する書籍が必要です。
目指す猫関連の職種や資格によって、選ぶ書籍が異なり、価格もまちまちです。
また、一般書籍とは違い「専門書」であるため、1冊4000円から5000円前後が相場で決して安い価格では購入できません。
さらに、購入した書籍が、必ずしも自分に適しているとは限らず、本を見つけるまで何冊物書籍を購入しなければならないというデメリットがあります。
1冊4000円から5000円もの書籍を何冊も購入すると、勉強費用は高騰し、場合によっては、通信教材よりも高くなる危険性もあります。
かといって、中古、古本等を利用するのはよくありません。
なぜなら、猫関連の仕事を取り巻く環境は刻一刻と変化し、必要とされる資格も技術も年々異なるからです。
また、技術力の習得が難しい独学は、定期的に通学ないし、通信を必要とするケースも生じます。
勉強費用がもっとも安いと思われている独学ですが、無駄が多く発生するため、トータル的に考えると、通信、通学よりも高くなります。
ケース2「通信」の場合
通信の良いところは、通学の必要がないためバスやタクシーなどの交通費は勿論必要ありません。
また通信は、自宅で都合のよいときに一人で勉強ができるため、わずらわしい交際も、その際に必要な交際費もカットできます。
ただし、教材費用が必要となり、各スクールで金額は異なります。
例えば、動物介護士やペットシッター、トリマーコースの場合は、6ヶ月から1年の教材費用で、8万円から9万円前後。
通信学習期間を集中的に行い半年前後に設定すると、さらに価格は安く4万円前後となるケースも少なくありません。
その他にも、通信講座終了後の資格取得、就職斡旋等のアフターフォローを充実させた通信制度を選択しても、10万円後で費用を抑えることが出来ます。
ケース3「通学」の場合
自宅学習が苦手、計画的な勉強ができない、という方には、通学が断然おススメです。
ただし、通学の場合は、独学や通信と比較しても勉強費用が格段に高くなるのがデメリットです。
各学校、スクールによって金額は異なりますが、入学金を含む1年コースで100万前後、高いところでは、1年間で200万という勉強費用が必要なケースもあります。
ただし、独学や通信と比較すると、技術力取得の面でとても有利で、他の学生との交流も深められるメリットがあります。
猫関連の資格を取るまでの期間や費用
猫関連の仕事に必要な資格を取るまでの期間や費用は以下の通りです。
獣医師
医学部ほど金額ではありませんが、獣医師の資格を取得するための学習費用もかなり高額です。
関連する大学への入学から卒業までに必要な費用は、1年間で100万前後。
卒業までに6年間の学習期間を要し、もろもろの費用を含めると1000万円前後になることもあります。
動物看護士
動物看護士は動物の医療機関で、獣医師の指示に従い、治療や介護、入院中の猫や犬など動物の世話を行う仕事です。
資格は、民間資格で、一般社団法人の日本ペット技能検定協会認定資格「小動物看護士」、日本能力開発推進協会認定の「ペット看護士」、日本キャリア教育技能検定協会認定の「動物看護士」、日本動物衛星看護士協会認定の「アニマルヘルステクニシャン」などがあります。
これらの資格取得には通学で1年ないし2年、通信講座で半年の学習期間が必要です。
また費用についても、学習スタイルで大きく異なり、通学の場合で30万から50万前後、通信講座を利用すると5万から10万前後となります。
トリマー
トリマーは、猫、犬の美容全般を手がける仕事です。
トリマーの資格を取るためには、通学の場合で、週2,3回の学習時間を1年ないし2年、集中的に学習して、半年から1年は必要です。
費用は、最も安いとこで、2万から3万程度の月謝制から、入学金を含む年間50万から100万円以上の高額な学習費用を設定している所まで幅広くあります。
通信で学習する場合は、半年から1年が平均的な学習期間の目安で、価格は通学のおよそ半分以下の5万円から10万円程度、高くても20万前後となります。
ペットシッター
ペットシッターやブリーダー、動物業界での独立開業に必要な資格は、色々とありますが、中でも必要不可欠なのが「愛玩動物飼養管理士」です。
愛玩動物飼養管理士には、1級、2級があり、学習期間は半年以上1年必要で、受講料が23000円から25000円、試験料5000円必要です。
また登録料として、5000円から20000円が発生します。
キャットフード開発
ペット栄養管理士は、ペットフードメーカ、ぺットショップ、ペットホテルで働く方に人気の資格です。
日本ペット栄養学会が行う民間資格で、ペットの健康向上に貢献できます。
資格の受験資格を得るには、関連する大学、専門学校の卒業が必要です。
ただ、受験資格がない場合は最大2年の学習期間が必要で、その後講習を受ける必要があります。
講習に必要な費用は、約5万円前後です。
その他にも、愛玩動物救命士、カウンセラー、など猫関連の仕事に関わる資格があります。
各資格を実施する民間の団体によって、費用や学習期間、等が異なるので、事前に関連機関のホームページ等で調べてください。
猫関連の仕事に就くのに資格があるのと無い人の差は?
資格があるのと無い人の差って一体なのだろう?と首をかしげる方もいるでしょう。
資格取得に躍起になっているけど、それって意味があるのか・・・。
そんな風に、不安になっている方は、以下を参考にしてください。
ここでは、資格がある人と、ない人の違い、差をまとめています。
就職・転職に有利になる
資格を持っている人と、無い人は、就職や転職にその差がはっきりとします。
「就職に資格は有利だよ」と言われていますが、それとはちょっと違います。
なぜなら、ただ資格を持っているだけは就職に有利とはいえません。
しかし、実際の面接で、資格を取得するために、どのような勉強や技術を学んだのか、など具体的な説明ができれば、その「過程」を評価してもらえます。
雇い側の心理として、何一つ努力しなかった無資格者よりも、一生懸命努力して、資格を取得した人のほうが、高く評価しやすい傾向にあります。
そんな意味もあって、「就職には資格があったほうが有利」と言われる理由の一つです。
就職のために資格を取った、のではなく、資格を取るために、「何をした」かが重要です。
信頼性の高さ
大切なペットの猫を預ける飼い主にとっては、その人の良し悪しを判断する材料になるのが、資格の有無です。
例えば、猫の爪切りや毛のカット、耳掃除を依頼したサロンに、無資格者と有資格者が働いていたら、どの人に大切な猫を預けたいですか?
答えは、後者です。
その人の技術を理解している方であれば、資格の有無は、関係ありません。
しかし、初めて来店される飼い主によっては、資格の有無が、その人を判断する唯一の材料になります。
その点において、資格は、信頼性の高さを印象づけるものとなるのは明らかです。
収入の違い
資格ある人と、無い人とでは、飼い主からの評価もまったく異なります。
例えば、指名制を導入しているペットサロンで、初めて来店される飼い主のほとんどが、資格保持者に、大切なペットの猫を預けるでしょう。
指名される回数の分だけ、技術力向上に繋がります。
技術力が上がれば、当然、指名率が高まり、飼い主だけでなく、雇い主からの信頼性、評価もグッと高くなります。
評価が高くなれば、収入アップも実現可能です。
つまり、資格がある人と無い人では、まずスタートラインに違いが生じるため、収入も日を追うごとに差がついてくるでしょう。
万が一に活かせる
資格がある人と無い人では、「万が一」に大きな差が生じます。
例えば、OLさんで、トリマーの資格を持っていれば、万が一リストラにあっても、トリマーとしてすぐに転職、再就職も可能です。
しかし、資格を持っていない方は、次の仕事先を見つけるのは、非常に厳しいでしょう。その他にも、子育てがひと段落し、40代、50代から再就職を、と考えた場合、男性に比べて、女性の仕事復帰は、簡単ではありません。
ただ、猫関連の資格があることで、再就職先の幅が広がり、年齢問わず、仕事への復帰も実現可能です。
また、資格があることで独立開業も夢ではありません。
以上のことからもわかるとおり、資格があるのと無い人とでは、こんなにも差が生じます。
民間資格なので、必ずしも取得する必要はありませんし、無資格でもちゃんと経験を積んで、実績が認められれば、プロとしてトップで活躍できます。
しかし、資格保持者と無資格者ではスタートラインに大きな差が出てしまうのは明らかです。
猫関連の仕事に就いているプロはどんな資格を持っている?
猫関連の仕事に就いているプロの方が、実際にどんな資格を持っているのか、調べてみました。
職種別に紹介しますので、参考にしてください。
プロのブリーダーの場合
ブリーダーのプロとして活躍するには、「動物取り扱い業」や「飼育管理士」等が必要です。
しかし、「動物取り扱い業」については、「資格」ではなく、自治体等が実施する講習を受けた後に「登録」で取得できます。
また「飼育管理士」も地域で実施される1日研修のみで、取得可能ですが、?殖技術や飼育能力等全般的な能力が要求される職種であるため、資格よりも経験、知識の豊富さが重要となります。
プロのトリマーの場合
トリマーは猫の美容師です。
現在活躍しているプロのトリマーのほとんどが、トリミング技能士やペットグルーミングスペシャリストなどの資格を保持しています。
しかし、残念ながらトリミング技能士は、民間資格であったため実施している団体が廃止したことから、現在は、その資格を取得することは出来ません。
ペットグルーミングスペシャリストは、NPO法人日本動物衛星看護師協会認定の資格で、グルーミングを行うために必要なさまざまな能力が認められます。
受験資格は、ペット美容関連の3年以上の専門学校、短大、大学卒業者、もしくは2年以上の専門学校卒業と2年以上の実務経験者となります。
これからプロのトリマーになるには、トリミング技能が学べる講座を受講し、その他民間の団体が実施する資格を取得するようにしましょう。
動物看護士のプロ
動物看護士のプロとして活躍されている方は、各団体が実施する資格を保持しています。
- 日本小動物医師会認定の動物看護師
- 日本動物病院福祉協会認定の動物看護士
- 日本動物衛生看護士協会認定のアニマルヘルステクニシャン
- 一般社団法人日本キャリア教育技能検定協会認定の動物看護士
- 一般社団法人日本ペット技能検定協会の動物看護士
など各専門学校の取り扱いにより異なります。
ただし、2012年より、各協会、団体が実施していた認定を統一した「認定動物看護士」統一試験がスタートしています。
これは、動物医療の高度化という背景をうけ、動物看護士の質向上を目指した動きだと言われて言います。
この後は、公的資格化の動きもあるなど、動物看護士のプロとして働くための資格強化が実施され、さらに専門性の高い仕事として確立されます。
今は、団体や協会等が認定する民間の資格がほとんどですが、ペット業界を取り巻く環境のめまぐるしい変化、動物地位向上や動物の医療の高度化などによって、民間資格が公的、国家資格になることも・・・。
そうなれば、資格取得も今以上に難しくなると予想されます。
猫関連の仕事に就きたい方は、取得しやすい今のうちにスタートを検討したほうがいいでしょう。
猫関連の仕事の為に勉強しておくと良いのは?
猫関連の仕事の為に勉強しておくと良いのを大きく4つに分け、まとめてみました。
書籍やネットでも十分調べられる基本的なこととなりますが、ネコ関連の仕事のためには、とても重要な内容です。
勉強その1「ネコ学」
猫関連の仕事で活躍するには、猫のことを深く知る必要が有ります。
ただ、かわいいだけでなく、その生体、習性、年齢、体の仕組みなどを知る必要が有ります。
例えば、猫の生体では、猫の誕生から古代エジプトで愛されていた猫の生態、その後どうやって日本に渡ってきたのかなどが勉強できます。
また猫の習性については、単独を好む理由や縄張りについて、ずっと寝ているのはなぜか?など、猫にまつわる「不思議」を勉強できます。
勉強その2「食事」
従来に比べるとかなり質が向上しているキャットフード。
しかし、全ての猫が、キャットフードを食べているとは限りません。
また人間と同じような食事では、健康を阻害する危険性も高くなります。
猫に必要な栄養素や与えてはいけない食べ物、食材、年齢別の食事の与え方など、食事全般についても勉強することをおススメします。
毛質を綺麗に保つには、どんな食材がおススメか、肥満防止対策に必要な栄養素や食事の与え方などを、飼い主に的確にアドバイスできる方は、支持率も、信頼性もグッと高くなります。
勉強その3「行動学」
猫は、犬や他の動物とは違う行動をとります。
なぜ、爪とぎをするのか、猫が鳴くときは、どんな意味があるのか、攻撃性の高い猫はどうしてなのか、自分の糞を食べてしまう理由は?など、猫の行動を勉強しましょう。
おっとりしている印象の高い猫ですが、興奮して落ち着きのない猫もいます。
分離不安症の猫ちゃんへの対処方法をしっかりと勉強することで、トリマーや動物看護士などあらゆる場面でとても役に立ちます。
勉強その4「健康学」
猫関連の仕事に就きたい方の最終的な思いは、「健康で長く幸せに過ごしてもらう」事につきます。
そのためには、猫の健康を維持するには、どうしたらいいのかを勉強することも重要です。
健康チャックの方法、体温や脈の測り方、万が一の応急処置の仕方、ノミダニの予防など基本的な健康管理の仕方などを勉強しましょう。
さらに爪切り、耳掃除、歯磨きやシャンプー、ブラッシングなど基本的なグルーミングの方法、生活全般に関する勉強等を行うといいでしょう。
以上は、猫関連全般の仕事で必要な知識、技術です。
事前に勉強しておいて、損はありません。
資格の年齢制限は?猫関連の職種は何歳でも可能?
猫関連の仕事に限らず、「なりたい」という気持ちさえあれば、就けない仕事はありません。
しかし、資格や技術の習得、その他、経験などを必要とする年数によっては、いくつからでも学べる、仕事に就けるとは言い切れません。
ただ、猫関連の仕事は、とりわけ、いくつからでも学べて、その技術や知識を最大限活かせる可能性が、高いということだけは事実です。
猫関連の仕事に就くのに年齢制限はない?
仕事の幅が広く、特別な資格取得の必要性もなければ、万が一資格取得を目指したとしても、1年ないし、2年程度の短い期間で取得できる猫関連の仕事に就くのに、年齢制限はありません。
例えば、ペットショップの場合、簡単な作業程度であれば、50代、60代の年齢で、かつ未経験で働くことは可能です。
ただ、その年齢でも資格や経験があれば、高い能力を要求とされるポジションで働くことが可能で、高収入も期待できます。
さらに、現在活躍している、シッターやブリーダーは、子育てがひと段落したご夫婦が、自宅で行っているケースが多く、その場合も年齢制限は一切ありません。
獣医師や動物介護士の資格をすでに取得している方は、退職制度や体力の許す限り、猫関連の職場で働くことが出来ます。
30代、40代からでも学ぶことはできる?
猫関連の資格や技術力を習得したい場合も、スタートする年齢に制限はありません。
学校に通学されている方の中には、30代、40代のOLさん、主婦の方が多いのも事実です。
1年ないし、2年程度の通学で、必要な資格取得や技術力取得が実現できるため、学びはじめる年齢が遅くても、さほど問題ありません。
となれば、50代、60代の方で、「やる気」と「体力」さえあれば、勉強するのに、遅いということありません。
ただ、大手企業への就職となると、いくら資格を取得しているといえ、その会社の年齢制限によっては、就職できない可能性もあります。
また、体力が要求される仕事に就く場合は、高年齢がネックとなる危険性も高いため、年齢に応じ、職種を選ぶといいでしょう。
実例・48歳、通信教育で動物看護士になった?
実際に、48歳という年齢で、動物看護士の資格を取得し、現役で活躍されている方も少なくありません。
子育てがひと段落し、さてそろそろ仕事に復帰したいなと考えたところ、以前から憧れていた猫関連の仕事に興味を持っていた方で、46歳で通信教育をスタート。
2年の学習期間を経て、晴れて動物看護士の資格を取得し、高齢の猫ちゃんを中心とした仕事に従事しているとか。
このように、動物看護士などは、国家資格ではないので、特別な環境を通学、卒業しなくとも、なれる仕事です。
諦めずに、努力さえ惜しまなければ、だれにでも、そしていくつになっても学べるのが猫関連の仕事の良いところといえます。
独学で猫関連の資格を学ぶことは難しい!
猫関連の仕事に就くための勉強をするために、独学を選ぶ方も少なくありません。
独学でも確かに猫関連の仕事に必要な資格や技術を学ぶことは出来ます。
しかし、その道のりは、決して楽ではありません。
ここでは、独学での勉強が「難しい」「厳しい」と言われる理由をいくつかまとめてみました。
理由その1・何から勉強したらいいか分からない
独学が難しいと言われる理由の一つに、学習計画の難しさがあります。
「さぁ勉強するぞ」と、意気込んでも、一体何から勉強したらいいのか、分からないのが現実です。
なぜなら、「何が分からないのか」さえも分からないからです。
学校や通信の場合は、猫のプロフェッショナルが一からすべて丁寧に指導するので、机の上に座っているだけで、学習を進めることが出来ます。
しかし独学の場合は、すべての学習計画を考えなければならないので、本格的にスタートするまでの準備期間に時間がかかるケースも少なくありません。
その2・疑問・難問をクリアしにくい
自分で勉強していくと、必ず、「分からない問題」にぶつかります。
学校や通信の場合は、先生に質問することで問題が解決できます。
しかし、独学の場合、その問題もすべて自力で解決しなければなりません。
解決できなければその先に進むことは出来ませんし、万が一、分からない問題を無視して先に進んだとしても、無視した問題がいずれ学習のネックになることは明らかです。
辞書やその他の書籍、参考書等で、問題解決は可能ですが、かなりの時間が必要です。
場合によっては、自力では解決できない問題もあるかもしれません。
理由その3・モチベーションの維持が難しい
独学がもっとも難しいと言われる理由は、モチベーションの維持です。
自分の好きな場所、時間、スタイルで、勉強できる独学は、大変魅力的ですが、沢山の誘惑もあります。
学習の計画を立てたといっても、それを監視するものもいなければ、勉強をしなくても、何一つバツを受けることもありません。
眠たいときに眠り、遊びたいときは遊ぶ、1時間の勉強予定を気分次第で30分に短縮するなど、自由気ままな環境であるがゆえにいつしか、勉強をする意欲は失われます。
すぐ近くに、同じ志を持つ友達も、ライバルも情報を与えてくれる指導者もいないため、モチベーション維持は、大変難しいでしょう。
理由その4・情報収集ができない
独学は文字通りたった一人で、勉強をすることです。
そのため、他からの情報を入手することがとても難しいのもデメリットです。
通学や通信の場合は、現役で猫関連の仕事に従事している方が先生として教壇に立っていたり、学生の中には、アルバイトで猫関連の仕事をしている方も少なくありません。
そのためリアルタイムで、猫関連の情報が次から次へと入ってきます。
しかし、独学は、たった一人で学習するため、新鮮な情報を入手するのは、とても難しいのが現状です。
インターネットを使って情報収集したとしてもやはり限度があります。
その他にも、技術向上が出来ないなどの問題から独学で猫関連の資格や勉強、知識を習得するのは、非常に難しいと思われます。