ドッグトレーナーが扱う超小型犬の種類
ドッグトレーナーといっても訓練を行なう犬の種類はさまざまです。
犬種によっては訓練がしやすいタイプと、多少の苦労があるタイプもあるでしょう。
もちろんドッグトレーナーによって得意とする犬種もあり、その対応方法やコツにも違いが出てきます。
ここでは家庭犬のドッグトレーナーがよく扱う超小型犬の種類について紹介します。
チワワ(Chihuahua)
世界で最小種の超小型犬です。
北米アステカ文明の時代にはすでに王族に飼われていた犬種で、日本では1970代頃より飼育を行なわれるようになった犬です。
小さくて愛らしい外見ではありますが、性格は勇敢で好戦的な一面もあります。
飼い主に対しては甘えてよくなつく性質で、子供の頃から甘やかしてしまうとしつけが難しくなる場合もあるので注意が必要です。
人気のチワワ:スムースコートチワワ、ロングコートチワワなど
ポメラニアン(Pomeranian)
スピッツと同様にサモエドを祖先とする超小型犬です。
ポメラニアンの故郷であるポメラニア地方はバルト海南岸にあり、昔からスピッツ系の犬種が多数育てられていた地域でした。
愛らしい容姿にふさわしく、好奇心旺盛で陽気な性格が特徴です。
とても飼い主になつく性質ですが、それだけにしっかりしたしつけをしないと不安感を感じたり環境の変化に影響されることがあります。
トイ・マンチェスター・テリア(Toy Manchester Terrier)
日本では通称トイマンとも呼ばれる超小型犬です。
マンチェスター・テリアを19世紀に小型化した犬種で、引きしまったボディとロウソク耳が特徴です。
性格は明るく優しく、かつ好奇心が旺盛で家族に愛される犬種といえるでしょう。
もともとはネズミを狩るゲーム用に改良された犬であり、その狩猟本能のせいかネズミを見掛けると追い掛けてしまうかもしれません。
ヨークシャー・テリア(Yorkshire Terrier)
愛らしい外見で大人気、別名ヨーキーとも呼ばれる超小型犬です。
ヨークシャー・テリアは19世紀にイギリスのヨークシャー地方で狩猟犬として飼育されていた犬種です。
飼い主と遊ぶのが大好きという人なつこい性質で、比較的しつけしやすいという特徴があります。
さびしがり屋という一面があり、犬をペットとして可愛がりたいという人には適しているでしょう。
その他の超小型犬
カニンヘン・ダックスフンド
胴長短足の容姿が愛らしい犬です。明るく温和な性質でしつけもしやすいという特徴があります。
狆(チン)
奈良時代から日本で飼われていた犬です。プライドが高く気が強い性質ながら、神経質な一面も持ち合わせています。
ノーリッチ・テリア
コンパクトで四肢が短いという愛らしい容姿の犬です。環境に適応する性質を持ち、飼いやすくしつけもしやすい犬といえるでしょう。
ドッグトレーナーが扱う小型犬の種類
ドッグトレーナーが訓練を行なう犬にはさまざまな種類があります。
犬のサイズや犬種によってもトレーニングの仕方は異なり、しつけやすい犬もいれば逆の犬もいます。
ここでは家庭犬のドッグトレーナーがよく扱う小型犬の種類について紹介していきます。
トイプードル(Toy Poodle)
昔からヨーロッパを中心にペットとして人気があったプードルですが、最近では愛玩犬として小型のトイプードルが大人気になっています。
そのぬいぐるみのようなキュートな容姿はまさに「トイ(玩具)」というイメージです。
トイプードルは愛らしい外見にふさわしく、明るくて活発な性質なので飼育やしつけもあまり難しくはありません。
ただ、独断的で興奮しやすいという性質の犬もいますので根気強いしつけが必要な場合もあるでしょう。
シーズー(Shih Tzu)
中国を原産とする小型犬で、ペキニーズと血縁関係があるともいわれています。
シーズーとは中国語で「ライオン」という意味ですが、小型犬ながら穏やかな威厳を感じさせる犬です。
このシーズーは中国皇族たちに愛されたペットとしても有名です。
性質は堂々としてプライドが高い反面、陽気で活動的な一面も持ち合わせています。
もしドッグショーなどに出したいならドッグトレーニングだけでなく、コートのブラッシングなども定期的に行ないましょう。
パグ(Pug)
シーズーと同じく中国を原産とする小型犬です。
パグの起源は紀元前400年前までたどれるといわれ、チベットの修道士たちもペットとして飼育していたとのことです。
その後、東インド会社の船員の手によってヨーロッパにまで伝わり、オランダでは幸運をもたらす動物としてマスコット的に愛されてきました。
パグは陽気でいたずらっ子的な面のある性質ですが、プライドが高くなかなか飼い主の命令を聞かないという一面もありしつけに困ることもあるようです。
パピヨン(Papilon)
パピヨンはフランスを原産国とする愛らしい小型犬です。
このパピヨンは「小型のスパニエル」とも呼ばれ、フランスの上流階級社会で愛玩犬として飼われてきました。
歴史に名高いマリー・アントワネットやポンパドール夫人もパピヨンをペットにしていたそうです。
パピヨンは好奇心旺盛で明るい性質を持つ愛すべき犬ですが、自己主張が強いためしつけが難しい場合もあります。
その他の小型犬
ミニチュアダックスフンド
ドイツ原産の狩猟犬で、ウサギやイタチなどを狩るために作られました。明るくコミカルな性質で番犬としても利用できます。
ビーグル
イギリス原産でハウンド系の小型犬です。性質は穏和で愛情深く強い責任感があります。寂しくなると吠えることがあるのでしっかりしたしつけが必要でしょう。
ドッグトレーナーが扱う中型犬の種類
ドッグトレーナーは想像以上に多岐にわたる犬の訓練を行ないます。
犬の個体による違いはもとより、犬種やサイズによってもトレーニング方法は異なってくるわけです。
ここでは家庭犬のドッグトレーナーがよく扱う小型犬の種類について紹介します。
アメリカン・コッカースパニエル(American Cocker Spaniel)
アメリカン・コッカースパニエルはその名の通りアメリカを原産国とする中型犬です。
この犬はセターやスパニエルの子孫で、ほかにもイングリッシュ・コッカースパニエルなどがいます。
このアメリカン・コッカースパニエルの性質は愛情深く温和であり、もの覚えもいいので比較的しつけは難しくはありません。
ただし、子犬の時代に甘やかしてしまうと大人になってから困ることがあるので注意してください。
紀州犬(Kishu Inu)
日本の和歌山県を原作とする狩猟犬が紀州犬です。
紀州犬は我が国では紀元前からイノシシ猟などに利用されてきました。
中型犬ではありますが骨格・筋肉ともに発達し、狩猟犬ならではの俊敏な動きやスピードでは定評があります。
知らない人間に対しては警戒心が強いながらも、飼い主に対しては強い忠誠心を持つ犬としても知られています。
ご主人には従順な犬ですので、愛情をもってしっかりしつけてあげましょう。
シャーペイ(Shar-Pei)
愛らしくユーモラスな容姿で大人気の中型犬です。
シャーペイは中国を原産とする犬で、チベタン・マスティフを祖先としているのではないかと考えられています。
アメリカでは人気のペットで、ユニークな外見が愛される由縁といえましょう。
シャーペイの性質は明るく冷静沈着で、意外にも独立心が強いという特徴があります。
子供と遊ぶのが大好きな犬が、きちんとしつけをして飼ってあげることが大切です。
ブルテリア(Bull Terrier)
ブルテリアはイギリスを原産国とする中型犬です。
19世紀にイングリッシュテリアとブルドックを掛け合わせて生まれたとされるブルテリアですが、そのユーモラスが容姿とは裏腹に闘犬としての一面も持ち合わせています。
その後、闘犬が禁止されたことなどもあり、ブルテリアはファッショナブルなペットとして人気を博すようになりました。
ブルテリアの性質は飼い主に対する忠誠心が強いということと、人間にとてもよくなつくということです。
ただし、もともとは闘犬ですので、きちんとしたドッグトレーナーが必要なことはいうまでもありません。
ドッグトレーナーが扱う大型犬の種類
ここではドッグトレーナーがよく扱う大型犬の種類について紹介します。
大型犬は条件の整った家庭でしか飼えないという特徴があります。
もし大型犬を飼うならキチンとしたドッグトレーナーについて訓練を行なう必要が出てくるでしょう。
では、次にドッグトレーナーがよく扱う大型犬を挙げていきましょう。
アイリッシュセッター(Irish Setter)
アイルランドを原産国とする最も古いセッター種の大型犬です。
エレガントで洗練された容姿もあり多くのファンを持つアイリッシュセッターですが、かつては鳥猟犬として活躍していた時代もありました。
アイリッシュセッターは明るくユーモアあふれる性質で、子供に対しても温和に接するため家庭のペットとしても適しています。
ただし、もともとは猟犬であり、運動や訓練が不十分であると短気になったり興奮することがあるので注意が必要です。
ゴールデンレトリバー(Golden Retriever)
イギリスを原産国とし、イングランドやスコットランドでゲーム猟用に用いられてきた大型犬です。
ゴールデンレトリバーの名前の通り、黄金色に輝く毛並みが美しいという特徴があります。
服従コンテストでチャンピオン犬を輩出した犬種でもあり、飼い主に対して従順で愛情深い性質を持っています。
おとなしく優しい性質のため比較的飼いやすくはありますが、あくまで猟犬であった歴史を持っていることを忘れないでしっかりとしたしつけを行ないましょう。
しつけやドッグトレーニングだけでなく、毎日の運動も欠かさず行なってください。
ジャーマンシェパード(German Shepherd)
ドイツを原産国とし、牧羊犬として長らく使われてきた歴史を持つ大型犬です。
ジャーマンシェパードは19世紀にはドイツ陸軍で軍用犬としても用いられていたほど賢い犬で、現在でも警察犬・麻薬探知犬・災害救助犬として大活躍しています。
ルックスは多少怖いようなイメージがありますが、性質は意外にも内気で家族にのみ心を許すようなところもあります。
ただし、しっかりしたドッグトレーニングをしないで飼うということになると、周囲の人々に恐怖心を持たれることもありますので注意が必要でしょう。
シベリアンハスキー(Siberian Husky)
ロシアを原産国とし、北東アジア遊牧民のソリ引きなどに用いられてきた大型犬です。
シベリア地域の地図作成にはこの犬がソリ引きなどで活躍しました。
りりしく逞しい容姿の犬ではありますが、子供と遊ぶのも大好きという一面も持っています。
性質は勇気と忍耐力にあふれ、飼い主には従順になつきます。
しっかりしたドッグトレーニングを行なって大切に飼いたい犬です。