リフレクソロジスト

リフレクソロジーの種類と流派!欧米式と東洋式リフレクソロジーの歴史

リフレクソロジーはじまりの歴史
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リフレクソロジーの種類と流派には大きく分けて2つあります。

「欧米式リフレクソロジー」と「東洋式レフレクソロジー」の2つの違いなどを解説しています。

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リフレクソロジーはじまりの歴史

リフレクソロジーが誕生したのは19世紀のアメリカという定説があります。

しかし、実は紀元前2500年頃の古代エジプトにもリフレクソロジーは存在していたという説もあるのです。

というのは、古代エジプトの壁画には当時の人物が足裏を手で揉んでいる絵柄が残っているためで、足裏を揉んでいるのは当時のエジプトの医師と考えられています。

この壁画は当時のエジプトの医師の墓に描かれていたもので、すでに古代エジプトの時代からリフレクソロジーに似た理論が活用されていたことが分かります。

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リフレクソロジーの誕生

リフレクソロジーが生まれたのは19世紀のアメリカでした。

医師であったウィリアム・フィッジェラルド博士は手術中の患者の奇妙な動作から、手足を何かに押し付けることによって痛みが軽減するのではないかというヒントを得たのです。

この当時はまだ現在のように麻酔技術が発達しておらず、患者の痛み緩和は医師にとって大きな課題のひとつでした。

その後、フィッツジェラルド博士は医学的な見地から研究を進め、痛みの緩和に足の反射区(ツボ)を刺激する療法であるリフレクソロジーが役立つということを発見しました。

当時、フィッツジェラルド博士が書いた「ゾーン・セラピー(区帯療法)」という本には足裏のゾーン(反射区)の刺激と痛みの緩和について述べられています。

リフレクソロジーの発展

20世紀に入ってフィツジェラルド博士の研究をさらに発展させたのが、同じアメリカの理学療法士であったユーニス・イングハム女史です。

イングハム女史はフィツジェラルド博士のセミナーに参加したことから、リフレクソロジーに深い関心を持って研究を行ないました。

研究の結果、女史はその著書「ゾーン・セラピー」の内容をさらに発展させた形で、「フットチャート(足裏の反射区図)」を作成ししたのです。

人間のフットチャートには内臓に影響を与える反射区があり、その特定の部分を刺激すると健康作りに効果が期待できることを紹介したのです。
イングハム女史はリフレクソロジーの研究を進めるとともに、弟子を取ってリフレクソロジーを教えるセミナーも開きました。

そのイングハム女史の弟子たちがアメリカ、ヨーロッパ、アジア諸国にリフレクソロジーを広め、現在のリフレクソロジーブームの基礎を築くことになったのです。

このような点から、イングハム女史は「リフレクソロジーの母」とも呼ばれています。

リフレクソロジーの流派(資格の違い)と特徴

リフレクソロジーの流派(資格の違い)と特徴
19世紀にアメリカでスタートしたリフレクソロジーは、世界各国や各地域に広まることによりさまざまな民間療法などを採り入れて発展してきました。

現在では欧米で古くから伝えられてきたアロマテラピーや中国の伝統医学である経絡(ツボ)療法、アジア諸国やハワイの伝統的マッサージ療法などと組み合わされて使用されている例もあります。

もともとのリフレクソロジーの伝統を守るか、各国や地域の民間療法の知恵を活用するかはリフレクソロジストの考え方次第ですが、施術を受ける人の健康作りをサポートするという意味でどの方式も効果が期待できるといえるでしょう。

英国式のリフレクソロジー

英国式リフレクソロジーはある日本人女性がイギリスのリフレクソロジー学校で学んだ施術を基礎に日本に合わせて発展させた施術法です。

本場イギリスでは特に施術法が確立されているわけではなく、「英国式」ではなく「欧米式」が主流となっています。

しかし、現在の日本国内では英国式が人気となっているので、リフレクソロジストとして活動するうえでは無視することのできない流派といえるでしょう。

サロン直営の専門校もあり、これからリフレクソロジストになる人は注目したい流派のひとつです。

ドイツ式のリフレクソロジー

欧米式のリフレクソロジーのなかで、主流のひとつがドイツ式リフレクソロジーです。

ドイツでは昔からハーブなどを利用した民間療法が盛んで、リフレクソロジーも対処法に基づいた疾病治療にも活用されています。

ドイツ式の発祥者は「リフレクソロジーの母」と呼ばれるアメリカのイングハム女史に師事したマルカート女史で、足の反射区を刺激することで内臓器官の代謝を促すという考え方で施術が行なわれています。

医療機器や薬剤を用いずに疾病治療を目指すというリフレクソロジーは、ドイツではすでに一般的なものとなっているといわれ日本でも研究が進んでいます。

台湾式のリフレクソロジー(足つぼ)

台湾では棒などの専用器具を使用した経絡(ツボ)療法が行なわれています。

しかし、リフレクソロジーの分野ではあくまで手技による施術が行なわれ、足裏を刺激することで血流を促し体内の老廃物を体外に出すという方法が主流です。

その施術法は伝統的な中国医学に基づき、左足の裏から刺激するという方法が採られています。

台湾式の特徴はリフレクソロジストではなく施術を受ける人が自宅でトリートメントできるように専用器具(棒)を採用しているという点で、日本や欧米のリフレクソロジストからみても興味深い方式といえるでしょう。

欧米式リフレクソロジーの歴史と流れ

欧米式リフレクソロジーの歴史と流れ
リフレクソロジーは19世紀の米国で始まった療法ですが、その後、様々な理論や技術が研究・発展され、現在では欧米・アジア・アフリカ諸国にまで広まっています。

その過程でリフレクソロジーは各国や各地域の健康療法と組み合わされるといった変化も発生しました。

足裏の反射区を刺激して心身の健康作りケアを行なうというリフレクソロジーの考え方には違いがないものの、現状では欧米式と東洋式では理論や施術には多少の違いがあります。

また同じ欧米式でも米国(アメリカ)式と英国(イギリス)式では異なる部分も見られます。

英国式リフレクソロジー

英国式リフレクソロジーとは、イギリス(英国)でリフレクソロジーを学んだ日本人が始めた足裏刺激の健康療法です。

リフレクソロジーの基本である足裏の反射区に刺激を与え、全身の器官や臓器に反射投影して健康作りをサポートするケアを行なうのが英国式リフレクソロジーです。

アメリカで発祥したリフレクソロジーはイギリスをはじめとするヨーロッパにも伝わりましたが、その考え方を日本人に合うようにアレンジしたのが英国式リフレクソロジーの特徴といえるでしょう。

その特徴は「日本人が好む少し刺激の強い施術法」や「若い女性でも気軽に立ち寄れるリフレクソロジーショップ」ですが、根本的なリフレクソロジーに対する考え方や施術の基本はアメリカのリフレクソロジーと大きく異なっているわけではありません。

アメリカ式リフレクソロジー

リフレクソロジー発祥の地でもあるアメリカは健康志向の強い国でもあります。

アメリカでは各州にリフレクソロジー協会があり、団体ごとに独自の活動や取り組みを行なっています。

これはアメリカでは州によって法律や条例に違いがあるためで、リフレクソロジストやセラピストの認定も各協会団体ごとに行なわれているのです。

そうしたことから、アメリカのリフレクソロジーは基本に忠実なものから、リフレクソロジー以外のさまざまな要素を採り入れたものまでバリュエーション豊かです。

たとえば自然療法や欧米の民間療法、ネイティブアメリカンの民間療法、ハワイの伝統的なマッサージであるロミロミ、東洋式のマッサージやツボ押しなどを採り入れたものもあります。

これはアメリカが多民族国家であることと無関係ではないのかもしれません。

日本式と欧米式の違い

欧米式のリフレクソロジーと日本式のリフレクソロジーには根本的に大きな違いはありません。

ただし、日本には昔から鍼灸の伝統があり、リフレクソロジーも体調不良などを治すものというイメージがあります。

しかし、欧米ではむしろ体調不良をケアするというより、リラクゼーション的な意味合いのほうが強くなっています。

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東洋式リフレクソロジーの歴史と流れ

東洋式リフレクソロジーの歴史と流れ
リフレクソロジーが米国で発祥したのち、その知識と技術は海を越えて世界各国の地域に広まりましたが、その知識や技術はアジア諸国の民間療法と混合されて使用されている例も少なくありません。

これはセラピストにとっては、どのような知識や技術であれ人の役に立つということが重要であるためで、東洋式では欧米式とは異なるローカルな民間療法が採り入れられている例が見られます。

中国式リフレクソロジー

中国には昔から伝わる伝統的な中国医学の思想に基づく「経絡経穴(ツボ)療法」があります。

その中国でもツボ療法の伝統的な知識や技術と、欧米式のリフレクソロジーを組み合わせたセラピーも徐々に広まり始めています。

また、中国三大手技療法のひとつである「推拿(上海式マッサージ)」をリフレクソロジーに採り入れているサロンも見られるようです。

台湾式リフレクソロジー

欧米式リフレクソロジーのひとつであるスイス式の流れを汲むのが台湾式リフレクソロジーです。

リフレクソロジーに関心を持った台湾人の神父・呉若石氏は、スイスのリフレクソロジスト・マザフレ夫妻から受けた指導をもとに台湾に広めた理論や技術が現在の台湾式の基礎となっています。

呉氏の設立した団体は「中華足部反応区健康法協会」として医療団体に認定されています。

タイ式リフレクソロジー

タイには古来から伝えられてきた独自のタイ式マッサージという療法があります。

この伝統的なマッサージでは、人体に存在する7万本ものエネルギーラインのうちリフレクソロジストが必要と感じたラインの施術を行ないます。

タイ式のマッサージは寺院から発祥したといわれていますが、現在ではリフレクソロジーサロンに伝統的マッサージを採り入れて併用しているケースも増えてきました。

バリ式リフレクソロジー

インドネシアのバリ島にはリンパドレナージュに似たバリ式マッサージがあります。

リンパドレナージュとはマッサージによって体内のリンパの流れを促し、健康促進をサポートするという施術です。

バリ式のマッサージでも、足裏や足を刺激することにより滞ったリンパの流れをスムーズにするという施術があり人気になっています。

リンパドレナージュ系のマッサージは足のむくみや顔のむくみ、ボディのむくみに効果があり、日本でも流行の兆しが見えるものです。

日本式リフレクソロジー

現在の日本では欧米式・東洋式など様々なリフレクソロジーが用いられています。

たとえば従来の欧米式リフレクソロジーと鍼灸マッサージを組み合わせたセラピー、アロマテラピーやリンパドレナージュを採り入れた施術なども人気があります。

どのようなセラピーをリフレクソロジーに採り入れるかは、リフレクソロジストの考え方と工夫次第といえるでしょう。

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