リフレクソロジスト

リフレクソロジストになりたい!初めに知っておきたいリフレクソロジーのこと

リフレクソロジーの基本知識
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リフレクソロジーの基本知識

リフレクソロジーは日本語では「反射学」といいます。

反射学(reflexology)という言葉は英語の「reflex(=反射)」と「ology(=論・学)」を組み合わせた造語です。

リフレクソロジーのケアは日本語では「反射療法」または「反射区療法」とも呼ばれており、足裏にある反射区を刺激する健康療法という意味になります。

リフレクソロジーの歴史

リフレクソロジーは19世紀の米国でウィリアム・フィッジェラルド医師によって考案されました。

医師は手術中の患者の奇妙な動作から、手足への刺激で痛みが緩和できるのではないかと研究を進めた結果、リフレクソロジー療法を発見したのです。

その後、研究は同じ米国のユーニス・イングハム医師に引き継がれ、足裏のどのゾーン(反射区)を刺激すると人体のどの部位に反映されるかを示す「フットチャート(足裏の反射区図)」が作られました。

現在、リフレクソロジーは米国や英国を始めとする欧米諸国、日本、韓国、シンガポールなどのアジア諸国、アフリカ諸国、中東諸国まで広まっています。

リフレクソロジーはじまりの歴史
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リフレクソロジーの考え方

リフレクソロジーでは足裏の反射区と人体の内臓は関連していると考えています。

足裏には36種類もの反射区があり、特定の反射区を刺激すると対応する内臓の自然治癒力(医療や薬品に頼らず人間が本来持っている病気を癒す力)を促すことができると考えられているためです。

実際、人間の足裏は「第二の心臓」とも呼ばれるほど重要な部位で、たくさんの抹消神経が集まっていることでもよく知られています。

リフレクソロジーの施術では足裏だけでなく、顔や手、耳の反射区の刺激を行なうこともありますが中心となるのは足裏の反射区への刺激です。

リフレクソロジー療法

リフレクソロジーの世界では反射区療法を行なうことを「施術(せじゅつ)」といいます。

施術を行なうときは、まずリフレクソロジストが療法を受ける人のカウンセリングをし、どの反射区への刺激が必要か・どの程度の刺激が必要かなどを判断します。

次にリフレクソロジストは指で必要な反射区を刺激し、その指を滑らせるように動かしてリンパの流れを促します。

足裏の反射区への刺激を行なうと、血流・新陳代謝・老廃物の排泄・内臓の自然治癒力などが促進され心身のバランスやストレス軽減などに効果が期待できます。

ただし、現在の法律ではリフレクソロジー療法は医療の範囲には入っていないため、「○○病を治療できる」や「○○に効果がある」という表現を使うことはできません。

リフレクソロジーはあくまで健康作りのための療法であり、医療ではないという点は押さえておきましょう。

リフレクソロジストになるなら知っておきたい3つのこと

リフレクソロジストになるなら知っておきたい3つのこと
「リフレクソロジストになりたい!」
「リフレクソロジーを学びたい!」
と考えているのであれば、次の3つのことについて知っておく必要があります。

先ずは、基本となる「リフレクソロジストについて」2つ目に「職場について」3つ目に「資格について」。

リフレクソロジストとは?

リフレクソロジストは、反射学に基づいた健康療法を施す民間療法士です。

反射学療法は「リフレクソロジー(reflexology)」ともいい、19世紀の米国で始められた“足裏のツボのような部分を刺激して心身の健康作りをサポートするケア法”です。

(東洋にはツボ押しという伝統的な民間療法がありますが、リフレクソロジーとは似た部分はあるものの実際には別のものです。)

リフレクソロジーの理論では人間の足裏には数十種類もの反射区があり、特定の部位を刺激すると内臓器官の働きが活発になったり、血行や新陳代謝が促されて心身の不調解消などの効果が期待できると考えられています。

リフレクソロジストはその反射区を刺激する方法をマスターしたプロの民間療法士であり、心身の健康作りをサポートするセラピストともいえるでしょう。

リフレクソロジストの活躍する職場

リフレクソロジストの代表的な職場がリフレクソロジーサロンです。

サロンでは、リフレクソロジストが訪れたお客様に対してカウンセリングや反射区療法の施術、リラクゼーションのケアなどを行なっています。

こうしたサロンには大手チェーン店からセレブ向けの高級店、個人経営の店まで多岐にわたっており、実際に行なっているケアにも店独自のポリシーが活かされているなど様々な工夫がされています。

どのようなサロンで働くかはリフレクソロジスト自身の考え方次第ですが、意外に幅広い選択肢があって迷う人もいるかもしれません。

ほかにもリフレクソロジストの職場として、エステサロンやアロマテラピーサロン、リラクゼーションサロン、マッサージサロン、整体サロン、ネイルサロンなどがあります。

このようなサロンはエステや整体などのケアに反射学療法を採り入れているもので、リフレクソロジーが主ではありませんがリフレクソロジストの有力な就職先のひとつとなっています。

また、最近ではリゾートホテルやシティホテル、旅館などでもリフレクソロジーのサービスを行なうところが増えていますので職場候補に加えることができます。

リフレクソロジストの資格

現在のところ、日本にはリフレクソロジストになるための公的な資格はありません。

ただし、サロンなどの職場に勤務するリフレクソロジストは専門校や通信制を卒業して民間資格を取得した人が大半です。

資格がなくてもリフレクソロジストとして働くことは可能ですが、リフレクソロジーの技術を効率よく身に付けたり、就職や独立のためには資格を取得しておくほうが有利といえるでしょう。

リフレクソロジー資格取得の流れはこちらから

リフレクソロジーと足つぼ(経絡経穴)の違い

リフレクソロジーと足つぼ(経絡経穴)の違い
リフレクソロジーは「足裏療法」とも呼ばれていることから、経絡経穴の「足裏ツボ療法」と混同されてしまうことがあります。

どちらも心身の健康をサポートする療法ですが、リフレクソロジーと足つぼ(経絡経穴)はまったく異なるものです。

足つぼ(経絡経穴)療法とは

足つぼ、いわゆる「ツボ(経絡経穴)療法」は、伝統的な中国医学を基盤とした東洋医学の健康療法です。

経絡(けいらく)というのは古代中国医学でいう「人体の『気』の通り道」で、十二の正経と八の奇経が人間の体内に存在していると考えられています。

この『気』の巡りが滞るとさまざまな病気の原因になり、巡りが潤滑になると健康に効能があるというのが「経絡経穴療法」の考え方です。

一方、経穴(けいけつ)はいわゆる体の「ツボ」で、人体のさまざまな部位に特定の経穴が存在すると考えられています。

その特定の経穴(ツボ)を指圧したり、鍼灸で刺激を与えることによって「気」の巡りを促して健康的な心身作りをサポートしようというのが「経絡経穴のツボ療法」です。

リフレクソロジー療法とは

リフレクソロジーは人間の足裏になる反射区というゾーン(部位)を刺激することにより、心身の健康をサポートするという療法です。

足裏の特定の反射区と体内の特定の内臓には密接な関係があり、ある反射区を刺激すると特定の内臓に好影響を及ぼすと考えています。

さらに、リフレクソロジーでは足裏の特定の反射区は内臓器官だけなく人間のメンタルにも関係しており、体の健康だけでなくメンタル的な健康をもサポートする効果ができるとしています。

リフレクソロジーは体調管理や健康増進だけでなく、メンタル面の不調にも効能が期待できるというのはこうした理由によるものです。

「ツボ」は点、「反射区」はゾーン

一見すると似た部分があるように見える経絡経穴とリフレクソロジーですが、その違いを整理すると次のようになります。
足ツボとリフレクソロジーの違い表
1、足つぼ(経絡経穴)は伝統的な中国医学に基づいているが、リフレクソロジーは19世紀に米国の医師によって発案された

2、足つぼ(経絡経穴)という点をピンポイントで刺激する、リフレクソロジーは「反射区」というゾーンを面で刺激する

3、足つぼ(経絡経穴)の刺激によって気の巡りをよくして経絡の不調を改善する、リフレクソロジーでは反射区を刺激して人間が本来持っている自然治癒力を引き出す

このように足つぼ(経絡経穴)とリフレクソロジーは異なるものですが、近年ではその2つの療法を組み合わせてケアを行なうという柔軟な手法を用いているサロンも登場しています。

リフレクソロジストになるメリット

リフレクソロジストになるメリット

メリット1・結婚しても続けられる

リフレクソロジストは手に職を持つ技術職で、いちど身に付けた技術は自分の財産となるため、結婚して家事と仕事を両立させたい人や産休を取っても仕事を続けたい人にはピッタリの職業です。

もちろん、リフレクソロジーの世界は日々進歩しており、常に新しい技術やテクニックが採り入れられていますので長いブランク明けにはブラッシュアップが必要になります。

しかし、しっかりした技術と学ぶ姿勢があれば、育児休暇などを取ったブランク明けでも再就職できるというメリットがあります。

メリット2・転居しても仕事ができる

世の中にはさまざまな仕事がありますが、なかには転居(引越し)をすると求人先が見つからないという職業もあります。

しかし、リフレクソロジーは全国的に広まっており、もし転居したとしても求人先が見つからないということはありません。

これは看護師や美容師と同様で、「専門的な技術職」の特徴といえるでしょう。

かりに転居先に適したリフレクソロジーの求人先がなかったとしても、独立した店舗を構えい開業するということもできます。

メリット3・努力次第で高収入が可能

リフレクソロジストのメリットのひとつが「努力次第で高レベルの収入が期待できる」という点です。

ほとんどのリフレクソロジーサロンは指名制を採用していますので、固定客を掴めば給料以外にも指名料で収入を増やすことができます。

また正社員として店長やマネージャーなどのポストに就き年収700~1600万円程度を得ている人もおり、リフレクソロジストは女性でも自分の努力次第で高収入が可能になる職業です。

メリット4・独立や開業もしやすい

リフレクソロジーの歴史が長い米国や英国では、たくさんの女性が独立開業して自ら店舗を経営していますが、近年では日本でもリフレクソロジストとして独立する女性が増加しています。

実はリフレクソロジーには特別な美容機器や医療機器が不要なため、開業資金を比較的低く抑えられるという特徴があるのです。

メリット5・店舗がなくても仕事が可能

リフレクソロジストというとサロン勤務というイメージがありますが、昨今では顧客の自宅や高齢者施設などに出張して営業するリフレクソロジストも増えています。

リフレクソロジーの施術は特別な機器が不要でリフレクソロジストさえいれば営業できるということから、店舗も必要がなくても個人で仕事ができるというメリットがあるのです。

リフレクソロジストの給料と将来性

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平均的な給料額

リフレクソロジストの給料を見てみると、正社員で月収が約15~30万円・年収が約250万円~450万円程度となっています。

これを平均的な給料額にすると月収約22~23万円・年収350万円程度となりますが、大手チェーン店に勤務するか小規模店舗に勤務するかでかなり違ってきます。

中規模店舗であれば、初任給18万円・年収220万円程度と考えればいいでしょう。

アルバイト、パートの場合は、平均時給が約1100~1300円程度です。

給料の違いと傾向

リフレクソロジストの給料の違いには次のような傾向があります。

地域差
首都圏や都市部は高レベル、地方は低めのレベル

勤務先
大規模なエステサロンやチェーン店であれば給料も高くなる

勤務形態
正社員(常勤)であるか、契約社員やパート、アルバイトか

勤務時間
残業の多い職場か、比較的残業などのない職場なのか

本人の技術
リフレクソロジストとしての技術や技能のレベルの差

接客技術
指名制度や商品販売のある店舗では個人の指名数や売上額

経営方法
勤務先の経営方針や利益の差(経営者の考え方や人気店か否か)

高収入のリフレクソロジスト

リフレクソロジストでも条件によっては高収入が得られます。

たとえば都内の超人気リフレクソロジー店では、初任給(給料)が25万円・年収が400万円という高収入になっています。

このような超人気店は就職したいという人も多いので採用条件も厳しくなりますが、リフレクソロジストとして高収入を得たいならトライしてみるべきでしょう。

また、リフレクソロジー専門ではないものの、リフレ部門のある大手エステサロンなら年収500万円程度、店長やマネージャーなどの役職が付けば700~1600万円程度の年収も期待できます。

もうひとつ、リフレクソロジストとして高収入が期待できるのが「独立・起業・開業」という方法です。

既存のリフレクソロジー店舗で経験を積み、独立して店舗開業したり起業して会社設立すれば自分のアイデアと努力次第で高収入も可能となります。

実際に独立して開業・起業しているリフレクソロジストも少なくないので、まったくの「夢」というよりは現実味のある要素といえます。

他の職業との比較

厚生労働省などの調査によるデータでは、20代女性の平均年収が約250万円、30代女性では約300万円、40代女性では約285万円となっています。

このデータとリフレクソロジストの平均的給料の月収22~23万円・年収350万円を比較してみるとリフレクソロジストの収入は女性としては高めのレベルといえるでしょう。

リフレクソロジストが働く職場

リフレクソロジストが働く職場

リフレクソロジーサロン

リフレクソロジーの施術を専門的に提供する店舗です。

英国式や台湾式などの流派をアピールする店、高レベルの技術や施術を売りにしている店、リラックスできる雰囲気で人気の店、隠れ家的なイメージで固定客の多い店、エステティックとの組み合わせで知られる店、リーズナブルな料金で気軽に訪れることができる店などさまざまなスタイルがあります。

店舗の規模もリフレクソロジストが多数いる大規模店から、リフレクソロジストが1人~数人という小規模なところまで多岐にわたっています。

エステティックサロン

リフレクソロジーの人気上昇ととともに、既存のエステサロンでもリフレクソロジストを雇用して施術を提供するところが増えてきました。

これまでの小顔・美顔エステや全身美容に加え、リフレクソロジーの施術を組み入れることで顧客からの支持がUPする効果も出ているようです。

メディアCMも行なっていて知名度が高く、全国的なチェーン展開をしているエステサロンでもリフレクソロジーを採り入れているところが多数あります。

マッサージサロン

リフレクソロジーサロンだけでなく、各種マッサージなどを行なう店舗でもリフレクソロジストの活躍する機会があります。

マッサージ業は国家資格免許を持つ者だけにしかできない業務独占資格でリフレクソロジストが行なうことはできませんが、リフレクソロジーの施術を提供するコースを設けて専門的なサービスを行なう店舗も増えています。

かつてのマッサージのイメージだった中高年対象店だけでなく、女性やカップルでも利用できるサロンが増えているのも近年の傾向といえるでしょう。

リフレクソロジーが働くマッサージサロンとしては、アロママッサージ店、フットマッサージ店、足裏マッサージ店、気功マッサージ店、整体マッサージ店、ベビーマッサージ店、リンパマッサージ店、美容マッサージ(小顔・足痩せ・痩身等)店などがあります。

ホテルや旅館など

近年、増加しているのがホテルや旅館など旅先で利用できるリラクゼーションです。

これまでは宿泊先のホテルや旅館で受けるマッサージといえば指圧というイメージがありましたが、最近では若い女性から中高年の女性までエステ感覚でリフレクソロジーを受けるという例も多くなってきました。

ストレス解消リフレクソロジーを受けられるシティホテルやアロマセラピー&リフレクソロジーを受けられるリゾートホテルということを謳い文句にしているところもあり、今後さらにリフレクソロジストの活躍できる職場は増えていくと考えられます。

どんな人が向いているのか?リフレクソロジストの適正

どんな人が向いているのか?リフレクソロジストの適正

技術職に興味がある人

リフレクソロジストは「技術職」です。

技術職とは専門的な知識と技術を用いて仕事をする人で、美容師やエステティシャンと同様にリフレクソロジストもその範疇に入ります。

技術職として働くにはお客様に満足を与えられるようなスキルやテクニックを磨く必要があり、常に技術のレベルアップのために研究やトレーニングを積める人が向いています。

リフレクソロジストの技術には上限というものはありませんので、向上心を持って技術を追求していくタイプの人が適しているといえるでしょう。

手先が器用な人

リフレクソロジストの技術は「手技」と呼ばれる手先を使うものです。

リフレクソロジーの施術には主に手の指を使うため、この仕事に興味はあるが手先があまり器用ではないという人は向いていません。

ただし、あまりにも無器用という人でなければ本人の努力次第でプロとしてやっていくことは可能です。

体力がある人

リフレクソロジーのお客様は若い女性が中心ですが、最近では男性のお客様も増えてきました。

そのため、心身の不調が激しく足裏が固いというお客様に施術する機会も多くなっています。

ときには手指だけでなく全身の力を使って反射区を刺激しなければならないこともあり、体力にあまり自信がないという人には適していません。

もちろん体力的なものはトレーニングで養うことができますので、膝痛や腰痛などの持病がなければ努力次第で克服することができるでしょう。

健康に関心がある人

リフレクソロジーのお客様にはリラクゼーション目的の人のほかに、心身の不調解消を目的とした人も大勢います。

そうした点からリフレクソロジストも健康に関する知識が不可欠となっています。

心や体の健康に関心があり、自ら積極的に学ぼうという姿勢のある人はリフレクソロジストに向いているといえるでしょう。

思いやりのある人

リフレクソロジーのお客様は赤ちゃんから高齢者まで広範囲で、様々な状態のお客様に施術を行なう機会があります。

実際、体の悩みだけでなく心の悩みを抱えているお客様も少なくありませんので、リフレクソロジストにも思いやりの気持ちや相手を理解しようという気持ちが求められます。

また、最近では高齢者向けのリフレクソロジーの需要が急増しており、さらに思いやりの気持ちや優しさのあるリフレクソロジストが求められてきているのです。

ホスピタリティーのある人

リフレクソロジストは職業区分でいうと「サービス業」に入ります。

ホスピタリティー(おもてなし)の気持ちのある人、サービス精神のある人はリフレクソロジストに向いています。

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