犬の資格

犬関連の資格種類!資格取得前に知っておきたい違いや特徴

犬関連の仕事に就くために必要な資格の種類や違い
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犬関連の仕事に就くために必要な資格の種類や違い

例えば、犬の美容師といってもその資格はさまざまで、

  • 「トリマー」
  • 「ペットグルーミングスペシャリスト」
  • 「トリミング技能士」

などがあります。
実施している団体も異なれば、試験内容も異なるので、資格の種類や違いなどを事前に把握しておくようにしましょう。

1、ペット美容師(トリマー)の資格の種類・違い

JKC公認トリマー

トリマーの資格の中で代表的な民間資格です。
資格の内容は6段階のレベルに分かれており、最も資格取得者が多いのがB級。

B級の資格を取得するには、C級資格取得から2年以上経過しなければなりません。
その後、ブロックトリマー競技会から受験資格を得て、B級への受験資格が得られます。
ただし、JKC養成機関を利用すると最短でランクアップできます。

JDA公認トリマー

厚生労働省公認の技術資格で全日本愛犬議場者指導協会実施。
トリマー1級から3級の3段階で、飛び級受験は禁止、1段階ずつクリアする必要があります。
また、受験資格は協会指定の学校在籍もしくは卒業が条件で、2年間の履修後は、最高レベルの1級ライセンス受験資格が得られます。

ペットグルーミングスペシャリスト

日本動物衛生看護士協会認定の資格で、指定専門学校の動物管理学科3年を修了し、かつ試験合格が条件となります。
高卒以上の女性限定という入学資格が設定されています。

その他、社団法人日本警察犬協会公認のトリマーは、警察犬の改良増殖や訓練士の育成を実施する協会で、一般的なトリマー資格とは異なる流儀があります。

2、動物看護士の資格の種類・違い

動物看護士に必要な資格は、現在、「全日本獣医師共同組合」「日本小動物獣医師会」「社団法人日本動物病院福祉協会」などが実施していますが、現在、これらの試験を動物看護認定試験として一つの基準に整えようという動きがあります。

受験資格は、動物看護関連の専門学校や専修学校、短大、大学卒業、卒業見込みのもの、また動物看護士として3年以上の勤務経験がある方、資格相当すると機構が認めた場合などです。

その他、すでに

  • 「全日本獣医師共同組合」
  • 「日本小動物獣医師会」
  • 「社団法人日本動物病院福祉協会」

等の認定や取得している場合は、書類審査だけで、資格取得できる事もあります。
動物看護士の資格についてはいずれ国家資格になる、という情報もあって、刻一刻と状況が変わっているので、随時情報を確認するようにしましょう。

3、ブリーダーの資格の種類・違い

ブリーダーになるには、意外にも特別な資格は必要ありません。
そのため誰にでもブリーダーになるチャンスはあります。

しかし、専門的な知識や技術は必要不可欠で、場合によって命を失うこともあるので、責任をもってその仕事に充実するためにも、できる限り資格取得が必要。
また、販売を行うには、動物取り扱い業届出が必要なので、その要件を満たす資格取得は必要です。

ブリーダーに必要な資格は次の通りです。

ドッグブリーダー

一般社団法人日本キャリア教育技能検定協会実施の資格。
ドッグブリーダー養成専門講座修了者に受験資格が得られ、認定課題にて一定水準の知識と技能を満たすと取得可能。

ペット繁殖指導員

日本ペット技能検定協会認定の資格で、協会指定のカリキュラム修了者が受験資格を得られます。
年齢制限はなく、筆記試験だけで資格が取得できます。

また、同じ資格を日本畜犬学会認定で取得可能。
日本畜産学会認定校カリキュラム終了で取得できます。

ブリーティング技能士認定試験

職業技能振興協会認定の資格で、動物看護学から内外科学、微生物学、寄生虫学、遺伝、子犬の発達と離乳など幅広い内容の筆記試験に合格しなければいけません。
上記の資格に優劣はありません。

独立開業に必要な資格

トリマーやブリーダー、ショップ店員などは、獣医師や動物看護士のように特別な資格が必ずしも必要というわけではありません。
経験と実績があれば、プロのトリマーやブリーダーとして活躍する事もできますが、開業となると別です。

またブリーダーやトリマーの資格を持っているだけでも、独立開業はできないので、次の資格、条件をクリアしておくようにしましょう。
主な資格、登録は、「動物取り扱い業」です。

この要件を満たすには

  • ペット業界で半年以上の実務経験
  • 指定のスクールを卒業している
  • 知識や技術を証明できる資格取得

などがあります。
これらの要件などは、通信講座でも取得できるので、将来独立開業を視野に入れている方は、今のうちにチェックしておきましょう。

犬関連の仕事に必要な資格を取得するまでの期間や費用

犬関連の仕事に必要な資格を取得するまでの期間や費用
犬関連の仕事に必要な資格を取るまでの期間や費用についてまとめています。
職種別、職業別でご紹介します。

1、獣医師

資格取得までの期間

獣医師になるには、獣医師免許証の取得が必要です。
そのためには、まず、全国にある獣医科大学に入学し、6年間の勉強を経て、国家試験に受ける資格が得られます。

その上で、国家試験に合格し、晴れて、獣医師として働くことが出来ます。
ただ、獣医系大学は、全国に16校ほどしかなく、入学は狭き門。

学校によっては、一般的な医学部のレベルを超えることもあるので、安易な考えでの受験は避けたほうがいいでしょう。
さらに、年に1度実際される獣医師国家試験合格率は78%。

内、新卒が8割を占めているので、一発合格を目指すのが賢明。

資格取得までの費用

獣医学部の費用は、私立で入学金30万前後、年間授業料が100万から150万前後、その他さまざまな費用が必要となり、計250万から300万の学費が必要です。
国立の場合は、私立よりも安価で、初年度50万前後、次年度より50万から80万前後となります。

6年間では、1000万以上にもなる計算になりますので、獣医師資格取得を希望される方は、早めにご両親と相談しましょう。
ちなみに、年1回実施される獣医師国家資格受験料は、13900円で農林水産省サイトに詳細が記載されています。

2、動物看護士

獣医師の補助的役割を担うお仕事で、治療から介護、入院中の犬猫などの世話、病院全般の業務に関わります。
現在の資格は、民間資格で、

  • 小動物看護士
  • ペット看護士
  • 動物看護士
  • アニマルヘルステクニシャン

などがあります。
ただ、これらの資格を統一した「動物看護統一試験」制度に移行する可能性があるので、随時チェックしましょう。

上記資格取得は、高卒で、指定専門学校への通学、もしくは通信講座でも学習が可能で、1年から2年、長くて3年の期間が必要です。
その後、受験資格を取得し、合格したら晴れて動物看護士として働くことが出来ます。

資格取得までの費用は、学習スタイルによって違います。
例えば、独学の場合は、テキスト代のみとなるので、数万円程度ですが、大学、短大に入学した場合は、初年度入学費用が100万から160万以上。

2年から3年間通学の必要があるので、トータルで、200万から600万前後が必要です。
通信は最も安く、高くても10万円で、費用を抑えることが出来ます。

3、トリマー

犬だけでなく、猫などの美容全般に対応する仕事です。
技術力の向上が必要不可欠なので、独学での学習スタイルでの資格取得は厳しく、通学、もしくは通信を選ぶのがおススメ。

学習に必要な期間は、最短コースを選んだ場合、週5日の通学や通信で、半年。
週2、3回程度の通学、通信で1年から2年の期間が必要です。

資格取得までにかかる費用は、通学で最も高く、入学金を含むと初年度100万以上、期間が長くなるとさらに高額になります。
最も安価なのが通信で、安いところで5万円程度、高くても10万から20万という費用
に抑えることが出来ます。

また通信制は、月払いに対応しているので、月数千円の支払いで、トリマーの資格を取得できます。

4、ペットシッター(ドッグウォーカー)

副業としても大人気のペットシッターは、いくつになっても続けられるお仕事として注目されています。
シッターに必要な資格は、「愛玩動物飼養管理士」で最高ランクが1級。

この資格は、独立開業等に必要な動物取り扱い業登録の要件を満たすので、将来自分のショップを持ちたい、ブリーダーやシッターを開業したい、という方に最適。
資格取得までに必要な期間は、最短で半年、長くて1年から2年必要です。

まず、財団法人愛玩動物協会の実施する通信教育を修了し、認定試験に合格して資格取得が出来ます。
2級は、受講料が23000円、試験料5000円、計28000円が必要
1級は受講料25000円、試験料5000円、計30000円必要です。

さらに、登録料として、5000円から2万円の費用がかかります。
詳しい内容については、愛玩動物協会のサイトでご確認ください。

上記費用や勉強、学習期間は、あくまでも目安です。
費用については、変動もあります。

また、学習期間は、個々の意欲やライフスタイル、勉強にかける日数によっても異なるので、参考程度にとどめておきましょう。

犬関連の職場で働く実際のプロはどんな資格を持っているの?

犬関連の職場で働く実際のプロはどんな資格を持っているの?
犬関連の仕事に就いているプロの方々が、実際にどのような資格を持っているのか、仕事の種類別にまとめています。

動物看護士のプロが実際に持っている資格

動物看護士が活躍できる職場は、動物病院や動物園、その他ペットショップや動物関連の企業など多岐に渡ります。
実際の現場で働いているプロの動物看護士は、次のような資格を持っています。

1、動物看護統一認定機構 認定動物看護士

これまで民間の資格として、複数の資格が存在していましたが、2012年ごろから資格を一本化しようという動きがあり、できたのが認定看護士です。
将来的に公的の資格になることが目的とされています。
ちなみに、受験資格は、動物看護関連の学校卒業者、もしくは卒業見込み者や、動物看護3年以上の実務経験者、資格相当すると機構が認めた方です。

2、JCKトリマー公認資格

最近では、美容院やサロンを動物病院に併設しているところも増えています。
そのため、動物看護士がトリマーの資格を保持し、幅広い業務に対応しています。

トリマーの資格で最も有名なのが、ジャパンケンネルクラブ公認の資格で、病院やショップによっては、公認B級以上を求めるところもあります。

3、愛玩動物飼養管理1級

犬などの動物の病気や法律、保健衛生、社会活動、各種動物の飼養管理、しつけ等の指導員のことで、日本愛玩動物協会が制度を設置。
この資格は動物看護士だけでなく、将来的に独立開業を目指す方には、絶対に必要な資格です。

4、その他

エクセル表計算処理技能認定

動物看護士の業務内容は、犬や猫などの動物の世話から獣医師の補助だけでなく、病院運営の全部に関わってきます。
そのため、それぞれの顧客の状況、犬などのデータ管理なども任されるため、エクセル表計算処理技能認定資格を持っている方も珍しくありません。

社会常識能力検定

公益社団法人全国経理教育協会が主催する資格で、社会常識からビジネスマナー、コミュニケーション能力までの技術、知識が高いレベルで取得したものに与えられます。

動物看護士は、飼い主と深く接する仕事であることから、特に高いレベルの動物看護士が取得しています。

トリマーのプロが実際に持っている資格

犬の美容師であるトリマーのプロが持っている資格は

  • トリミング技能士
  • ペットグルーミングスペシャリスト
  • JKC公認トリマー

等です。

しかし、トリミング技能士の資格は、現在廃止となり、これからプロを目指す方は取得できません。
以前は、財団法人職業技能振興会という民間の団体が実施していましたので、現在プロのトリマーさんの多くが保持しています。

ペットグルーミングスペシャリストは、NPO法人日本動物衛生看護師協会実施の資格で、ペット美容に関する3年以上の専門学校、大学や短大卒業者や、2年以上の専門学校卒業後、実務2年以上で受験資格が得られます。

JKC公認トリマーは、ジャパンケンネルクラブが主催する資格で、トリマーの資格といえばこの資格が筆頭になります。
レベルは6段階で、B級以上で幅広いジャンルで働くことが可能。

動物病院併設のサロン、美容院、人気サロンなどでトップクラスで活躍するプロのトリマーは、最低でもB級以上、師範クラスの資格を持つ方もいます。

ブリーダーのプロが実際に持っている資格

トップクラスのプロブリーダーとして働いている方の多くは、「動物取り扱い業」や「飼育管理士」の資格を持っています。

1、動物取り扱い業

これは「資格」には該当しませんが、ブリーダーはもちろん、ペットショップなどの小売商、ペットホテル、動物プロダクションや訓練業者、展示など自身で開業する場合には、必要不可欠。

自治体が実施する講習を受講したのち、登録という形で取得できます。
ただし、動物取り扱い業を受講するには、

  • 半年以上、同一種別の職場で実務経験がある
  • 動物取り扱い業に係る知識および技術が1年以上指定の学校、教育機関で学ぶ、卒業している

などのその他、要件がありますので、取得を希望する方は、今のうちに調べておきましょう。

2、飼育管理士

一般社団法人ジャパンケンネルクラブなどが実施する資格で、動物取り扱い業取得要件の一つになっている資格です。

犬関連の仕事に就くのに資格があるのと無い人と何が違う?その差は?

犬関連の仕事に就くのに資格があるのと無い人と何が違う?その差は?
トリマーやシッター、ブリーダーなど、特別な資格は必要ありません。
資格といっても、獣医師のように国家資格ではなく、民間や団体が実施する資格のみ。

そのため、実際に資格が無くても仕事に就ける人、採用している職場、プロとして活躍している方など様々です。
それなのに、なんで資格があったほうがイイとか、資格がないとダメ?と言われるのか、不思議?と首をかしげる方もいるでしょう。

現在、犬関連のスクールや通信講座などもたくさんあって、皆資格取得に一生懸命になっているけど、それって意味があるの?と思っている方のために、犬関連の仕事に必要とされる資格を持っている方と、持っていない方との違いについて書いています。

1、給与、収入が違う

資格がある人、無い人とでは、何よりもお給料や収入に大きな差が生じます。
例えば、動物看護士の資格がなくても、動物病院で受付から獣医師の補助、その他様々な業務ができます。

別の病院等で経験を重ねれば、新卒の動物看護士よりもはるかに高いレベルで仕事ができますよね。
でも、実際の求人情報を見ると、資格の有無の差は一目瞭然。

まず動物看護士の募集条件には、資格保持者が第一に掲載されています。
資格がなくても採用は可能ですが、アルバイト・パートとしての採用となるため、お給料に大きな差があります。

同じ仕事内容で、動物看護士の資格を持っている方は、正社員採用で、月額15万から30万前後。
もちろん、賞与も各種手当ても、待遇も充実しています。

一方、動物看護士として十分なレベルにあっても、資格がないだけで時給制になるので、800円から1500円のみで手当て、賞与等が対象外となります。
これは、トリマーやペットシッター等にも同じことが言えるので、高収入を目指すなら、資格取得は絶対です。

しかも、初めて自分のことを知ってもらうには、目で瞬時に判断できる資格は、採用の際にかなり有利になりますよね。

2、他人からの信頼・評価に差がでる

残念ですが、人は、資格の有無でその人の技術や信頼性を判断します。
でも、初めての相手に大事な犬を預けるのですから、瞬時に判断できる材料といえば、資格しかありませんよね。

特に、犬関連の資格は、特殊で特別。
簡単に得る事ができず、それを成しえるには、大変な努力と時間をかけている事は、素人でも理解できることです。

しかも、その能力が認められて初めて「資格」としての称号が与えられるのですから、他人から高く評価され、信頼に繋がるのは当然なんです。
資格とは、それくらいの差があるのですよ。

特に、人気、評判が重要となるトリマーやペットシッターの資格取得は、欠かせないかも知れません。

3、転職、就職に有利

犬関連の仕事に限らず、資格を持っている方と、持っていない方とでは、就職や転職に大きく差が出ます。
ただ、「資格がある」というだけではダメ。

採用担当者は、資格を取得するまでの「過程」にポイントをあて、どのような勉強をどれくらい真剣に行ったのか、そこで何を学び、スキルを磨いたのか、などをチェックします。

資格がある方は、1年ないし2年という時間を専門技術取得のために努力してきたのは明らか。
一方、資格がない人は、資格がある人が頑張っていた時間で一体何をし、何を頑張ったというのか?
と、どうしても二者を比較してしまうのです。

それこそが転職や就職に資格がある人が有利、と言われる所以です。

4、独立開業ができる

犬関連の仕事には、特別な資格がなくても、働くことができる職種はたくさんあります。
現場で、たくさん経験し、技術力を習得するだけでもスキルアップも夢ではありません。

しかし、独立開業となると話は別です。
犬関連の仕事で独立開業を将来的に考えているなら、資格が無ければ実現は不可能です。

いずれ、自分のお店を持ちたい、自宅を改装してサロンを経営したい、という夢を持っている方は、今のうちに必要な資格を取っておくようにしましょう。

5、いざという時に役立つ

今、犬関連の仕事とはまったく違う仕事についている方、もしくは専業主婦で、家事、育児に専念している方も資格を持ってさえいれば、いざというときにすごく役立ちますよね。

例えば、何の資格も持っていないOLさんが、突然リストラにあった場合と、犬関連の資格を持っているOLさんがリストラされた場合とでは、状況は大きく違います。
無資格者の場合、次の仕事を見つけるのは、とても難しいでしょう。

一方、トリマーやペットシッター、動物看護士の資格を持っていれば、リストラにあっても、すぐにその資格を活かした仕事に就職できます。
専業主婦も同じです。

夫の突然のリストラ、退職や病気、事故といったトラブルに見舞われても、資格があれば、夫に代わって、収入を得る事はできます。
いざというときに資格を持っている人と、無い人とでは、安心感がまったく違います。

犬関連の仕事に就くために今のうちに勉強しておくといいのは?

犬関連の仕事に就くために今のうちに勉強しておくといいのは?
犬関連の仕事に就くために、卒業後は専門学校やスクール、通信講座を活用して勉強をスタートするという進路を、すでに決めている方も多いでしょう。
その他にも、卒業後、すぐ現場に出て犬関連の仕事に就きたい、という方も少なくありません。

いずれの場合も、何の準備や勉強、知識も持たないままでは、最初から躓き失敗をするので、最低限、これだけは勉強したい!という5つの事をまとめてみました。
以下の紹介する5つの事は、インターネットや書籍でもすぐに調べることができるので、仕事を始める前に、しっかりと勉強しておくといいでしょう。

1、犬に関する法律

犬に関する法律があることを知っていますか?
愛犬家でも意外に知らないことが多いので、犬関連の仕事に就きたいなら、この機会に犬に関する法律、飼い主に対する義務、罰則等を勉強しておくようにしましょう。

昭和48年に施行された動物愛護管理法は、犬などの動物を虐待から守るために作られた法律です。
しかし、その後、さまざまな改定が行われ、現在では飼い主に対する罰則なども強化されています。

動物愛護管理法といっても、全ての動物が該当するわけではありません。
「人が占有する動物で哺乳類、鳥類、爬虫類に属するもの」という定めがあります。

その他、人間(飼い主)に対する義務、罰則などもありますが、その一部を紹介します。

「みだりに殺傷、傷つけた場合は、2年以下の懲役、もしくは200万以下の罰金」

とあります。
この法律をみて、罰則が厳しいと思いますか?それとも緩すぎると思いますか?

犬などのペットは、法律上では「物品」という扱われ方であることも賛否両論ありますが、この法律をどのように感じるかも、今後犬関連の仕事に就くものにとって、避けては通れないことです。

今のうちにしっかりと犬などを含む動物を取り巻く法律を、勉強しておくようにしましょう。

2、犬の種類を知る

現在確認されている犬の種類は、700から800種類以上とも言われています。
日本では、なかなか見られない犬も今後増えるかもしれませんね。

犬関連のお仕事に就く際には、あらゆる犬に精通する必要があるので、今のうちにその種類を勉強しておくのもいいでしょう。
また犬の種類によって性格もまったく異なりますので、扱い方も違いますよね。

例えば、人懐っこい性格の犬には、アメリカンコッカースパニエルやコリー犬、ゴールデンレトリーバーなどがいます。
また、穏やかな性格の犬には、セントバーナードやグレートデーン、ビーグルなどがいます。

しかし、最近のニュースでも話題になった、グレートデーンの脱走、そして人を噛むという事件は、どのように感じますか?
本来穏やかな性格で、人懐っこい性格の犬であることが事前に把握できていれば、「飼い主の飼い方、育て方」に問題があって、事前に何かしらの対処がとれたのでは?と考える事もできますよね。

犬関連の仕事に就くにあたり、例えば、動物愛護センターや動物病院の看護士、獣医師、トリマーは特に、犬の種類や性格などをしっかりと勉強しておくことが必要です。

3、犬の体を知る

人間の何十倍の能力を持つといわれる犬の嗅覚や聴覚は、今、様々な場面で注目されています。
例えば、災害の現場で、ケガをしている人を探す災害救助犬や、事件事故に関わる人を探す警察犬、麻薬の密入を未然に防ぐ麻薬探知犬などは、この優れた機能が活かされて初めて、人間の役に立ちます。

訓練士やハンドラーは、その犬の優れた機能をいかに引き出すかが最大のテクニックとなります。
そのためにも、今のうちに犬の体のことを誰よりも詳しく把握しておく必要があります。

例えば、犬の嗅覚構造は、犬の種類によってまったく異なり、頭が短い犬よりも長頭のグレイハウンドやボルゾイ、ジャーマンシェパードなどが優れた嗅覚があるといわれています。
このような知識を事前に把握できていれば、仕事の場で大いに活かせますよね。

しっかり勉強しておきましょう。

4、犬を取り巻く現状を知る

犬関連の仕事に就くには、まず現状を知ることが重要です。
ただ犬が好きだからでは、仕事という環境では、何の役にも立ちませんよ。

例えば、知っていますか?
平成27年度全国犬猫飼育実態調査の結果で、犬の数が991万7千匹、猫987万4千匹で、年々増加傾向にあるということ。(一般社団法人ペットフード協会調べ)

その一方で、環境省が発表した年間あたりの保健所、愛護センターでの犬猫の殺処分の数は、犬21593匹、猫79745匹(平成26年環境省調べ)
この数は1日に換算すると700匹もの犬猫が人間の身勝手な行動で処分されているという現状。

この数は世界でもワースト10に入るくらいの最悪の状況なのです。
この状況をしっかりと把握し、勉強した上で、あなたがこの後犬関連の仕事に就いたとき、どんな風に犬のために仕事ができるか考えさせられますよね。

辛い現状かもしれませんが、仕事に就く前にきちんと勉強しておくようにしましょう。

犬関連の資格と仕事に就く方法
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